僕はそれで良いと思います。

日記とかそういうやつ

#10.電波女と青春男とOs-宇宙人

モチモチの木と申します。

 

dアニメストアに入ったので、最近はよくアニメを見ている。
特に狙ってはいなかったけど気づけばシャフト制作のアニメばかり見ていて、先日「電波女と青春男」というアニメを見た。

ストーリーは
青春っぽいことがしたい男子高校生「丹羽真」と記憶を失い「自分は宇宙人だ」と言い張る電波女「藤和エリオ」と周囲の人間関係を描いたラブコメ?でなんとなく2010年前後の作品って感じがする。
実際、原作のラノベは2008年~2011年でアニメも2011年の作品。

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感想はというと、いいアニメ見たな~って感じで楽しく見ることができた。
個人的に良かった点を二つ挙げると。

 

第一に、当時僕は中学生でラノベをよく読んだりしていたんだけど、その時の流行りで「残念系美少女とスレたお人好し男主人公の学園モノ」みたいなのがあって。
この作品もそのノリがあってそれがすごく懐かしくて良かった。
まあこれは今見るから思える感想だと思う。もうどれだけ頑張っても高校生活をやり直すことはできないと思うと死にたくなったけど。

 

第二に、エリオの存在と周囲
粒子が出てるとまで言われる程の美少女だが、原因不明の半年間の失踪と記憶喪失により「自分は宇宙人である」という妄想に縋るしかできなくなったエリオ。
そんなエリオが主人公の真と出会って宇宙人の妄想から開放されるのが序盤の盛り上がりなんだけど、それまでは学校を中退、親からは半ば諦められる、街では関わっちゃダメな人扱いとなかなかにひどい。
真と出会ってからも社会復帰しようとバイトを始めようとするが奇行の数々が原因で即不採用というドロップアウトした人間に厳しい妙なリアルさを見せつけられる。
この乾いた冷たさをどこかで常に感じるのが他の萌えアニメにあまりない感じだなって思って魅力に感じた。

 

ここから下はアニメではなくOPの「Os-宇宙人」の話になる。
「Os-宇宙人」は神聖かまってちゃんとエリオ役の大亀あすかが組んだ「エリオをかまってちゃん」の曲。

このアニメでこの曲を知って大好きになったんだけど

特に歌詞が素敵で、

社会に適合できなくて周りから疎まれている様子を「地球で宇宙人なんてあだ名でも」「こら不安定、バイトできない、会話できない、空見上げる」で表し

 

手を差し伸べてくれる人ができたことを「みんなが避ける中で ぱちくり見ているあなたがいたから」「テレパシる気持ちが電波が違くても きっとね何か掴んでくれてる あなたの事が好き」と表し

 

曲の終盤で「そんなあなたの事が好き」とストレートな告白が続いて、「あなたしか受信できないの」と締める。かっこよすぎる。


最初に聞いたときは曲の雰囲気で所謂 電波ソングだと感じたけど、何度も聞いたり歌詞を見るうちにものすごく純粋なラブソングだって思った。

全体で見ても、神聖かまってちゃんの躁鬱みたいな歌詞と電波な雰囲気と綺麗なメロディーラインと大亀あすかのアニメ声がマッチしていて、わざと音を外した歌い方も曲の主人公の必死さみたいなものが感じられて良い。
「あなたの事が好き」と連続して続くところも普通なら少し恥ずかしくなりそうだけど、「照れ」が全く無くてストレートに伝わってくる。
この曲単体で聞いても良いし、このアニメの主題歌としても100点満点な名曲だと思う。

 

以上、いまさら「電波女と青春男」を見て「Os-宇宙人」にハマった感想。
名作って感じのアニメでは無いけど、なんか記憶には残るいいアニメだったと思う。
とりあえず3話までは見ても良いんじゃないでしょうか?

最終13話だけは震災の影響で放送されず、各サブスクにも無いので注意。レンタルショップとかで13話が収録されているDVD 7巻だけ借りると良い。
地味な見どころだけどDVD 7巻のメニュー画面の背景で流れている映像は視聴後の余韻に寄り添っていて良いぞ。